ビットコインで大もうけしたお金で違法に海上住宅を建設した夫婦が登場
ビットコイン事業で大もうけしたアメリカ人男性とタイ人女性の夫婦が、タイ洋上に住宅を建造しました。この夫婦は住宅で独立国を宣言することによって法の抜け穴を付くことをもくろんでいたとみられていますが、住宅は最終的に撤去されました。
Seastead couple in crosshairs | Bangkok Post: news
https://www.bangkokpost.com/news/general/1661300/seastead-couple-in-crosshairs
Navy moves floating 'threat to Thai sovereignty' ashore | Bangkok Post: news
https://www.bangkokpost.com/news/security/1665172
Seastead lifted ashore at Phuket port | Bangkok Post: news
https://www.bangkokpost.com/news/general/1666424/
タイ洋上に違法な住宅を建造していたのはアメリカ人のチャド・アンドリュー・エルワルトフスキ容疑者とその妻のスプラニー・テプデット容疑者の2人です。2人はビットコイン取引ビジネスを営んでおり、国際海洋法を利用して独立国家を宣言し、法的な抜け穴をビジネスに利用する目的で住宅を建造したとみられています。2人はタイの海上領土の外側に住宅を建造したと主張していますが、当局はそれは事実ではないとしていました。
YouTubeではエルワルトフスキ容疑者とテプデット容疑者が住宅上で自身の主張を述べるムービーが公開されています。2人はムービーの中で政府に対する批判や「この住宅は安全で、自由を愛する人々は我々に取り組みに参加して欲しい」と主張していました。
THE FIRST SEASTEADERS 4: Living the Life - YouTube
住宅は海上に突き出た多角形の建造物で、扉や小さな窓、屋上などがある模様。
住宅の内部はこんな感じ。
妻のテプデット容疑者は住宅の安全性について「あなたは心配するかもしれないけど、私は安全だとわかってたわ」と褒めたたえ、住宅からの景色の美しさを強調しています。
アメリカ食品医薬品局(FDA)は何百万人の命を救う薬ですら認可に5年もかけたが、ここではそんなルールはなく、自由なんだ」と説くエルワルトフスキ容疑者。
「自由を愛する人々の参加を待ち望んでいるよ」とのこと。
シャンパンで乾杯する2人。
一方、2019年4月13日、タイ第3海域司令部は「プーケットの海岸線から12カイリ離れた洋上に浮遊式生活住宅が違法に建造されている」としてプーケットのウィチット警察署に訴状を提出。4月22日にはタイ第3海域司令部は自ら3隻の船を配備し、問題の住宅を強制的にけん引し、その2日後には住宅をプーケット港に引き上げました。
エルワルトフスキ容疑者とテプデット容疑者の一連の行為と主張はタイ王国刑法119条「国家の独立性を低下させる行為」に抵触しているとみられ、死刑か終身刑が求刑される可能性があるとのこと。2人は現在逃走中で、サトゥーン県タルタオ島に潜伏しているとみられています。
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