2019年4月10日水曜日

脳の老化は何歳から

脳の老化は何歳から?名前が出ず「あれ」と言う人はヤバい
◆「あれ、何だっけ?」記憶力・集中力など脳の活動の限界とは

 話を盛り上げようにも、「あれだよ、あれ……何だっけ?」など、とっさに具体名が出てこない。職場でも以前よりもボ~ッとしてしまい集中力が続かない。40歳を超えてから、そんな脳の老いを実感している人も多いのではなかろうか。「脳にシステム的な老化があるのは事実」と語るのは、脳神経外科医の菅原道仁氏だ。

「脳の中の『前頭葉』という感情や意欲などをつかさどる部分が老化した場合、意欲が湧かなくなる。これが記憶力、集中力の低下に影響しています」

 実際、マサチューセッツ工科大学の認知科学研究チームの調査では、10歳から90歳までの数千人を対象に、単語の暗記、顔の識別、名前の記憶などの能力について分析。その結果、集中力のピークは43歳、記憶力のピークは50歳というデータを発表した。脳には、老いがあるのだ。 
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【脳の限界年齢】

22歳 名前を覚える

32歳 顔を覚える

43歳 集中力

50歳 記憶力

※マサチューセッツ工科大学の研究結果より

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◆脳の延命活動にはワクワクと睡眠時間

 脳は、ただ漠然と過ごせば40代から老いることがわかったが、菅原氏は身の回りの環境が整えば、集中力、記憶力のピーク年齢をもっと上げられると言う。

「脳には記憶回路のある海馬体と情動回路のある扁桃体があり、現代人はストレスを感じる扁桃体の力が落ちているので、ここを上げればいいのです。例えば満員電車と空いている電車では、空いている電車の広告なら頭に内容が入りますよね。抑圧を受けると脳は働かなくなるからです。脳の持つ力を上げるには、情動を殺さないことです」

 子供が怪獣などの名前を夢中で覚える例がわかりやすい。

「子供は恐竜を見るだけで、ワクワクしてすさまじい集中力で恐竜の名前を覚えていきますよね。しかし、興味のない大人からすると『どれも同じなのにな~』と思ってしまうのと一緒です。つまり、脳の“感情老化”を止めるには、ドキドキしたり、ワクワクすること。40代、50代でも新しいことに挑戦すれば脳の若さをキープできるのです」

 そしてもう一つ重要なのが、精神面でも認知の面でも「睡眠」だと続ける。

「認知症の原因となるアミロイドβは、誰しも生まれてから徐々に溜まっていきますが、睡眠をしっかり取ることで除去できます。働き盛りの30代、40代は仕事や家庭と方々に気を配っていますから、自分が心地よいと感じる睡眠時間を確保することが重要です。日々の睡眠でアミロイドβをクリアにできれば、ボケにくい人になるのです」

 ワクワク感と睡眠。これが年を重ねても集中力と記憶力を上げていくのだ。

<言葉がパッと出る記憶力のピークは50歳>

マサチューセッツ工科大学によると、集中力は43歳、記憶力は50歳がピーク。サボり癖のある脳にいらぬ負担をかけないよう「仕事はシングルタスク」「語学習得は切羽詰まること」がオススメ

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