2019年6月25日火曜日

「スヌーズ機能」

二度寝を防ぐ「スヌーズ機能」は本当に睡眠不足を解消してくれるのか?




目覚まし時計のアラームで毎朝目を覚ます人の中には、どうしても寝足りなくて「あと5分だけ……」とスヌーズ機能を使って睡眠時間を急きょ延長してしまう人も多いはず。そんなスヌーズ機能が本当に朝の寝不足を解消してくれるのか、テキサスA&M大学の口腔外科・顎顔面外科の臨床准教授を務めるスティーブン・ベンダー氏が解説しています。

Does hitting the snooze button really help you feel better?
https://theconversation.com/does-hitting-the-snooze-button-really-help-you-feel-better-117465


人間には「概日リズム」と呼ばれる体内時計が存在していて、毎日の生活習慣に伴う身体的・精神的・行動的な変化を通じて、周期的に体の機能を調節しています。例えば、人間に必要な睡眠時間は1日7時間30分から8時間といわれていて、浅い眠りである「レム睡眠」と深い眠りである「ノンレム睡眠」の2種類を1周期約90分で交互に繰り返しながら眠ります。


しかし、さまざまな理由で理想的な睡眠をとるのは困難なもの。例えば、睡眠時無呼吸の状態になってしまうと、睡眠サイクルが乱されてしまい、回復効果が得られません。また、夜間にスマートフォンやPCなどの電子機器を使ったり、喫煙・飲酒を行ったりすることで睡眠の質が低下しやすいといわれています。

ベンダー氏は顔面痛の専門家で、睡眠と顔面痛の関係について研究を行っているそうですが、これまでのデータから顔面に慢性的な疼痛を抱える人の多くが睡眠障害を患っていることがわかったそうです。

目覚まし時計のアラームに起こされてもいまいち疲れが取れていなかったり、どうにも寝足りないように思ったりした時、スヌーズボタンを押すことで睡眠時間をちょっとだけ伸ばすことができます。しかし、ベンダー氏によると、たかが10分の睡眠延長に体力が回復する効果は期待できないとのこと。また、スヌーズボタンを押して再び寝ようとしてしまうと、睡眠の原因となる神経化学物質をさらに分泌するプロセスが開始されるため、脳が混乱してしまう可能性があるそうです。


ベンダー氏は結論として、アラームは決められた時間に設定して、その時間に起きるのがベストだと述べ、もし、朝に起きても疲れが残っている場合は、睡眠の専門家に相談して原因を調べるように勧めています。

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